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電脳工房蛟龍準備室
本サイトを再立ち上げするための準備室です。当面、映画・アニメ・小説・創作をメインに、ぼちぼちと綴っていけたら、と思っております。
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「氷菓」第10話〜11.5話
いよいよ、入須がその真価を発揮し出した第10話。

「一人は、学外の人物」
奉太郎、そこは突っ込むべきところだって。(^^;
原作では最初の試写会直後にあったこの台詞を、この後半に持ってきたのは、いい判断だったかもしれません。
原作では「なぜ突っ込まないのか?」と気になってましたから。
入須に真向かいでプレッシャーかけられたら、気づかなくて当然ですよね。
しかし、女帝を操るって……やっぱり大物だよなぁ。

自分が辿り着いた結論は、今回の奉太郎の推理と同じでした。
途中で、「見えない犯人」のパターンに気づいて、後はとんとんと結論が出たんですよね(トリック自体に前例もありますし)。
3人の推理の中での情報を足していくと、犯人は鴻ノ巣(頑張れと言われていた、ザイルが用意されていた、登山部である)に絞られる感じなのですが、それはレッドヘリングだろうと判断。

……で、結局、作者の罠にまんまとはまっていたわけです。

あっ、と……。
里志が奉太郎と別れ際、自転車をターンさせたときに見せた表情はアニメ独自の演出ですが、「クドリャフカの順番」での、ある意味伏線になっていますね。


アニメ版だけしか見てない方には、なかなか辛い論理展開だったかと思う11話。

原作の場合、奉太郎の推理(=読者の推理に近いはず)が否定された時点で、そこからページを遡って、「そういえば、この資料とか、提示されているのに使われてないな」「あれ、この表現、ちょっと変じゃないか」という感じで、色々と違和感を拾い上げられるんですよね。
それと、奉太郎の推理自体には矛盾がない(ザイルはあくまで舞台裏で用意されていただけであって、映画を見る観客には無いものと同じ)ことを考え合わせると、何かが「根本的に」間違っているのではないかということに気づくことも難しくはないはずなんです。
その間違いが何かが、自分には判らなかったわけですが。(__;)

まあ、あれです。
そもそも今回の根本的な間違いは、入須がいない状態で、2−Fが勝手に映画の話を進めちゃったことです。
入須がいたなら、最初の段階からダメ出しがでていたでしょうからね。(^^)

ところで、アニメ版の11話は、個人的には少なからず不満が残る結果となりました。
冒頭の3人による推理の否定は、もう少し丁寧にやって欲しかったというのが正直なところです。
特に、えるのパートが駆け足過ぎます。
本当は背景も相まって、否定の仕方もゆったりとした雰囲気になるはずの場面ですが、尺が足らないのか、えるが終止早口で疑問点を口にするので、妙にせかせかしちゃってる感じです。
(恒例の)オープニングを削ってでも、追加できなかったのかなぁ…。
あと、入須との対話の後、奉太郎が妙に怒り、落ち込んでいるのも違和感がありました。
原作では、入須の言葉を素直に受け入れて、「それを聞いて、安心しました」と返答します(無論、自分に対する嘘だと思いますが)。
アニメ版は、原作よりも感情がストレートに表現されている感じですね。
※で、この表現は伏線だったか、と11.5話を見てようやく納得しました。

7人目=ナレーターに関しては、8話にヒントがありました。
エンドクレジットで、鴻ノ巣たちと並んで、ナレーターが7人目としてキャスティングされています。

入須は今回、なかなか辛い立場にあったんですよね。
この件に係わるとなった時点で、どう転んでも、自分が悪役になるしかないんです。
映画が未完成となりクラスの皆から恨まれるか、奉太郎たちから恨まれるか。
よりリスクの少ない方を選んだ結果、ということでしょうね。
入須としては、奉太郎に推理を「失敗」してもらわなければならなかったんです。
「推理の成功」=「本郷脚本と同じ結末」なわけで、それじゃそもそも本郷を病人に仕立てた意味がない。
もし、本郷の脚本が面白かったなら、入須はこう指示するだけで良かった筈なんです。
「本郷の脚本通り、シーンを撮り直せ」と。

それと、彼女は嘘は一言も言ってないんですよね。
「心からの言葉ではない」とは言いましたが、「それを嘘と呼ぶのは、君の自由よ」と付け足して、判断を委ねています。
奉太郎を「特別」と呼んだのも、彼でなければあの結末にたどり着けなかったわけですから、嘘ではないですしね。

江波をメッセンジャー役にしたのも、ある意味、入須のフェアな精神の現れだとも言えます(もっとも、江波が落ち着いていることに早々に気づかれていたら、役柄を別の人間に変えていたかも知れませんが)。
そういう意味でも、今回のキーとなるキャラクタは、江波倉子だったと言えるでしょうか。

まあ、「嘘はないけれど、言わなかったことはいくつもある」というところでしょう。
情報操作ならぬ女王操作ですか。
入須は次回以降も準レギュラー的に登場します。
味方につけると、これほど頼もしい人はいません。(^^)

しかし、今作は実は非常に珍しいミステリ作品でもあります。
探偵が「謎解きを成功させたと同時に失敗し、なおかつ両立する」というパターンは、希有だと思います。
「最初は謎解きを失敗したけど、最後は成功する」「謎解きは成功したけど、いくつか謎が残る」「謎解きを成功させたと思っていたら、実は失敗していた」などというパターンは、過去に幾つも例があるのですが、今作のようなパターンは記憶にありません。

もう一つ。
今作は「映画中の謎を、映画の外側から推理する」ある意味メタミステリでもあるわけですが(でも、「実は謎は映画の外側に存在した」という点で、逆メタミステリとも言えますね)、ミステリに関する様々な言及も見ることができます。
そして、えるを除く奉太郎たち3人、「マニアックだなぁ」とぼやいていた沢木口でさえ、ある種の偏見というか、視野の狭さがあります。
すなわち「ミステリ=人が死ななきゃ(殺されなきゃ)ならない」という。
それを、人が死なないミステリであるところの「氷菓」で言及するか、と。^_^;
えるの最後の一言(原作ではチャットの一文)は、それらの視野の狭さを突き破ってくれるほどの破壊力があったと、個人的には感じています。


アニメオリジナルの11.5話。
11話を見て、違和感を感じていた部分が、このオリジナル回で解けました。
なるほど、奉太郎を立ち直らせる回だったか、と。

前回、帰国が示唆されなかったので「あれ?」と思っていた知恵ですが、ここで帰ってきてました。
※前回、入須との2度目のチャットは、折木家からの参加だったことが、原作では暗示されています。
顔は、次回以降も公開されないのかもしれませんね。
奉太郎が答えに詰まると、的確なヒントを出してくれる(ただし、本人とは無関係なところで)、結構重要なお助けキャラなんですけど…。

奉太郎にバイトを振ったのは、彼女なりの気遣いだったのかも知れません。

謎解き、というか、そもそも謎ですらないという。(^_^;
まあ、奉太郎の復活がメインなので、謎はこんなものでも、という感じでしょうか。
解決編が、摩耶花の小ささを利用したものだったのには感心しましたが。

今回の最大の問題は、BD(付きコミック)を予約するかどうかでした。^_^;
うーん、物語としてはあってもなくても、というようなサービス回ですが、11話の補完という形を取っているので、ないと物語のピースが欠けちゃいますよね。
結局、予約しましたけどね。

※以上は、「かる日記」にコメントした内容に、加筆したものです。
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あ〜……
先週は雑事でバタバタしていたせいもあり、書き込みができませんでした。
少なくとも「氷菓」10話に関しては、感想を書くつもりだったのですが、できずじまい。
今週の11話とまとめる形で書きますです。
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